LIFO(Last In, First Out:後入れ先出し)とは、最後に入庫した製品や部品を最初に出庫・使用する在庫管理方式です。日本では「後入れ先出し」と呼ばれ、積み重ねた荷物の最上部から取り出すような保管方法が代表的な例です。FIFO(先入れ先出し)とは逆の考え方であり、保管方法によっては自然にLIFOとなるケースも少なくありません。
LIFOは、倉庫や工場で平置き保管や高積み保管を行う場合に採用されることが多く、搬送距離が短く設備も簡素にできるため、比較的低コストで運用できるという特徴があります。例えば、同じ製品を大量に保管する現場では、新しく積み上げた製品をそのまま取り出すだけでよいため、作業効率が高くなります。また、コンクリート製品や鋼材、砂利など、保管期間による品質変化がほとんどない製品では、LIFOでも大きな問題なく運用できる場合があります。
一方で、LIFOでは古い在庫が保管場所の奥や下側に残り続ける可能性があるため、賞味期限や使用期限のある製品には適していません。また、長期間保管された在庫の存在に気付きにくく、品質の低下や陳腐化につながる場合があります。そのため、食品や医薬品など品質管理が重要な業界では、一般的にFIFOが採用されています。
LIFOは、保管設備を簡素化しやすく、入出庫作業を効率化できる一方で、適用できる製品が限定される在庫管理方式です。導入する際には、製品の特性や品質管理の要求、保管方法を十分に考慮し、FIFOとの使い分けを検討することが重要です。
メリット
- 平置き保管や高積み保管など、シンプルなレイアウトで運用しやすい
- 新しく保管した製品をそのまま出庫できるため、入出庫作業が効率的になりやすい
- フローラックなどの専用設備が不要な場合が多く、設備コストを抑えられる
- 同一製品を大量に保管する現場との相性が良い
- 保管期間による品質変化が少ない製品では効率的に運用できる
デメリット
- 古い在庫が保管場所に残りやすく、長期保管される可能性がある
- 品質劣化や使用期限・賞味期限のある製品には適さない
- 食品や医薬品など、品質管理や衛生管理が重要な業界では採用しにくい
- 長期間保管された在庫の把握や棚卸しが難しくなる場合がある
- トレーサビリティや品質保証の観点ではFIFOより管理が複雑になることがある
- 製品の陳腐化や仕様変更が起こる業界では、古い在庫が残るリスクが高くなる