物流

AGVとフォークリフトが連携する搬送でボトルネックを確認する

概要

工場や物流倉庫では、AGV(無人搬送車)にトレーラーを牽引させる「列車方式」が導入されることがあります。複数のパレットやコンテナを一度に搬送できるため、搬送効率の向上に貢献します。この列車方式では、出荷場や加工エリアから出てきた複数の貨物を1台のAGVに順次積み込む工程が発生します。また、AGVが目的地に到着した後は、牽引してきた貨物を順番に積み下ろす必要があります。今回の記事では、このようなAGV+フォークリフトによる積み込み/積み下ろしの列車運用モデルを、シミュレーションツールassimeeでどのように再現できるのかをご紹介します。

モデル構成

今回のモデルは、以下の図のような構成となっています。

モデルのポイント

フォークリフト1による積み込み
  • フォークリフト1は2回に分けてコンテナを1つずつAGVへ搬送し、牽引列車へ積み込みます。
  • 各搬送は時間差で行われ、AGVは2つのコンテナが揃ってから出発します。
AGVによる移動
  • コンテナが2つ積まれた状態でAGVが発車。
  • 目的地(出荷前エリア)まで自律走行で移動します。
フォークリフト2による積み下ろし
  • 到着したコンテナは1つずつフォークリフト2で出荷エリアへ運搬されます。

シミュレーション結果

このモデルを480分(8時間)としてシミュレーションした結果は以下の通りです。

グラフの分析から以下のことが確認できました。

  • フォークリフト1が2回に分けてコンテナをAGVへ積んでいる
  • AGVは2つのコンテナが積まれた状態で出発しており、積み込み条件が適切に動作している
  • AGVの到着後、フォークリフト2がコンテナを1個ずつ順番に下ろして出荷エリアへ運んでいる
  • 各搬送のタイミングがズレることなく、想定通りの物流フローが再現されている

このように、積み込み2回→移動→積み下ろし2回という一連の工程がassimee上で視覚的に再現でき、列車方式のような複雑な搬送パターンも的確にシミュレーションできます。

まとめ

AGVの列車方式のように、「AGVは一度に複数の貨物を運ぶが、フォークリフトによる積み込みは順次、搬送は同時に行い、フォークリフトによる積み下ろしは順次」というフローは、現場ではよく見られる運用形態です。しかし、こうした運用は、単純なベルトコンベアモデルでは再現が難しく、工程ごとのタイミングや順序制御をモデリングするには柔軟なシミュレーションツールが必要です。

今回は以下のような設定により再現可能しました:

  • フォークリフトの搬送ループ(時間差搬送)
  • AGVの出発条件(複数貨物が揃ったタイミング)
  • 下流での順次取り出しと搬送(積み下ろし作業)

assimeeは現場での運用に即した詳細な搬送シナリオを設計・検証できるため、工数の見積もりやボトルネックの把握にも役立ちます。プロセスのデジタル化や課題解決でお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。

関連記事

TOP