【上級編】郵便業務モデルの作成の解説

概要

今回の記事では大規模モデルと長時間のシミュレーションについて解説します。使用するモデルは郵便業務を想定しており、投函から配達までの業務をモデル化しています。収集された郵便物は比較的短距離の地域内の輸送だけでなく、長距離の拠点間輸送を行う想定でモデルを作成ます。
完成したモデルは以下のようになります。

モデルの作成

モデルの想定

  • 投函(入荷)
  • 投函後に収集される
  • 収集後、行先別に差立て輸送
  • 地域区分局へトラック輸送後、地域区分局からの配達(長距離輸送)とより小さい集配局からの配達(短距離輸送)へ分岐
  • 仕分け後、複数のルートで配達
  • シミュレーション開始時に初期仕掛(作業開始時の未配達の郵便に相当)を各所に配置
  • 初期掛かりを各所に配置

以上の条件を想定してモデルの作成しますが、以下の3つのブロックに分けて解説と設定を行います。

  1. 収集ブロック
  2. 地域区分局経由集配局配達ブロック
  3. 地域区分局配達ブロック

STEP1 プロセス図の作成

1. 収集ブロック

収集ブロックは以下の図のように、投函から郵便局内での仕分けを想定し、プロセスを配置して設定します。

入荷プロセス:
プロセス名を「投函」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「ポスト投函」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「集配」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「荷下ろし」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「郵便物置き場」へ変更

作業プロセス:
プロセス名を「郵便物仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

加工プロセス:
プロセス名を「消印作業」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「消印後置き場」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「差立」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「差立後置き場」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「梱包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「発送置き場」へ変更

運搬プロセス(搬送機):
プロセス名を「トラック輸送(地域区分局行)」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「到着置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「解包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「パレット置き場」へ変更

検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

分岐プロセス:
プロセス名を「区分局仕分」へ変更

分岐先として2つのプロセスを設置:

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

2. 地域区分局経由集配局配達ブロック

このブロックは以下のようにプロセスを配置し設定します。集配ブロックから分岐し、地域区分局間の輸送を行った上で、更に集配局Aと集配局Bに分岐した後、配達を行うことを想定しています。配達は集配局A側が配達ルートAと配達ルートB、集配局B側が配達ルートCと配達ルートDに更に分岐して行います

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「梱包」へ変更

運搬プロセス(搬送機):
プロセス名を「トラック輸送(地域区分局間)」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「到着置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「解包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「パレット置き場」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「梱包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「発送置き場」へ変更

検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

分岐プロセス:
プロセス名を「集配局仕分け」へ変更

分岐先として2つのプロセスを設置:

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更
 集配局Aへ

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更
 集配局Bへ

集配局A

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

運搬プロセス(搬送機):
プロセス名を「トラック輸送(集配局A行)」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「到着置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「解包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「パレット置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分済郵便物置き場」へ変更

加工プロセス:
プロセス名を「配送仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「配達郵便物置き場」へ変更

検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

分岐プロセス:
プロセス名を「行先仕分」へ変更
配達ルートAとBに分岐

分岐先として2つのプロセスを設置:

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
 配達ルートAへ

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
 配達ルートBへ

配達ルートA

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

配達ルートB

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

集配局B

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

運搬プロセス(搬送機):
プロセス名を「トラック輸送(集配局B行)」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「到着置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「解包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「パレット置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分済郵便物置き場」へ変更

加工プロセス:
プロセス名を「配送仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「配達郵便物置き場」へ変更

検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

分岐プロセス:
プロセス名を「行先仕分」へ変更
配達ルートCとDに分岐

分岐先として2つのプロセスを設置:

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
 配達ルートCへ

 置き場プロセス:
 プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
 配達ルートDへ

配達ルートC

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

配達ルートD

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

3. 地域区分局配達ブロック

このブロックでは以下のようにプロセスを配置し設定します。集配ブロックから分岐し、地域区分局間から直接配達を行うことを想定しています。配達は配達ルートEと配達ルートFに分岐して行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後パレット置き場」へ変更

組立プロセス:
プロセス名を「梱包」へ変更

運搬プロセス(搬送機):
プロセス名を「トラック輸送(地域区分局間)」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「到着置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「解包」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「パレット置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分済郵便物置き場」へ変更

加工プロセス:
プロセス名を「配送仕分」へ変更

置き場プロセス:
プロセス名を「配達郵便物置き場」へ変更

検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更

分岐プロセス:
プロセス名を「行先仕分」へ変更
配達ルートEとFに分岐

分岐先として2つのプロセスを設置:

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
配達ルートEへ

置き場プロセス:
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更
配達ルートFへ

配達ルートE

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

配達ルートF

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「仕分後置き場」へ変更

分解プロセス:
プロセス名を「配達」へ変更

運搬プロセス(人):
プロセス名を「運搬」へ変更

出荷プロセス:
プロセス名を「到着」へ変更

STEP2 パラメーターの設定

1. 収集ブロック

001投函:

パーツの入荷情報を1日に3回の集配を想定してCSVファイルに以下のように記述し詳細設定から読み込みするか、手動で設定

csvファイル例
time,name,count
0,郵便物,15000
480,郵便物,10000
1440,郵便物,15000
1920,郵便物,10000
2880,郵便物,15000
3360,郵便物,10000
4320,郵便物,15000
4800,郵便物,10000
5760,郵便物,15000
6240,郵便物,10000

002ボスト投函:
容量を「50000個」と設定

003集配:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「100人」と設定
対象品目を「郵便物」、個数を「300個」、
出力品目を「郵便袋」、個数を「1個」と設定

004運搬:
最大運搬量を「50個」、人数を「20人」、搬送時間を「30分」と設定

005荷下ろし:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「郵便袋」、個数を「1個」、
出力品目を「郵便物」、個数を「300個」と設定

006郵便物置き場:
容量を「50000個」、
初期仕掛品目を「郵便物」、個数を「10000個」と設定

007郵便物仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「郵便物」、個数を「300個」と設定

008仕分後置き場:
容量を「50000個」と設定

009消印作業:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」と設定
対象品目を「郵便物」、個数を「1000個」、
出力品目を「消印付郵便物」、個数を「1000個」と設定

010消印後置き場:
容量を「50000個」と設定

011差立:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「1分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「消印付郵便物」、個数を「500個」、
出力品目を「パレット」、個数を「1個」と設定

012差立後置き場:
容量を「10000個」、
初期仕掛品目を「パレット」、個数を「20個」と設定

013梱包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「10個」、
出力品目を「トラック」、個数を「1個」と設定

014発送置き場:
容量を「1000個」と設定

015トラック輸送(地域区分局行):
最大積載量を「1個」、台数を「10台」、搬送時間を「480分」と設定

016到着置き場:
容量を「1000個」と設定

017解包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」、
対象品目を「トラック」、個数を「1個」、
出力品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

018パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

019仕分:
1回あたりの処理時間を「0分」、不良品率を「50%」と設定

020区分局仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定

分岐条件:
条件1:
 対象品目:正常:パレット
 送り先:021仕分後パレット置き場
条件2:

 対象品目:不良:パレット
 送り先:069仕分後パレット置き場

2. 地域区分局経由集配局配達ブロック

021置き場プロセス:
容量を「1000個」と設定

022梱包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、作業人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「10個」、
出力品目を「トラック」、個数を「1個」と設定

023トラック輸送(地域区分局間):
最大積載量を「1個」、台数を「10台」、搬送時間を「480分」と設定

024到着置き場プロセス:
容量を「1000個」と設定

025解包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「トラック」、個数を「1個」、
出力品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

026パレット置き場:
容量を「1000個」、
初期仕掛品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

027梱包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「10個」、
出力品目を「トラック」、個数を「1個」と設定

028発送置き場:
容量を「1000個」と設定

029仕分:
1回あたりの処理時間を「0分」、不良品率を「50%」と設定

030集配局仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定

分岐条件:
条件1:
 対象品目:正常:トラック
 送り先:031仕分後パレット置き場
条件2:
 対象品目:不良:トラック
 送り先:050仕分後パレット置き場

集配局A

031パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

032トラック輸送(集配局A行):
最大積載量を「1個」、台数を「10台」、搬送時間を「180分」」と設定

033到着置き場:
容量を「1000個」と設定

034解包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「トラック」、個数を「1個」、
出力品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

035パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

036仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物」、個数を「500個」と設定

037仕分済郵便物置き場:
容量を「20000個」、
初期仕掛品目を「消印付郵便物」、個数を「5000個」と設定

038配送仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「消印付郵便物」、個数を「300個」、
出力品目を「配達袋」、個数を「1個」と設定

039配達郵便物置き場:
容量を「1000個」と設定

040仕分:
1回あたりの処理時間を「0分」、不良品率を「50%」と設定

041行先仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
配達ルートAとBに分岐

分岐条件:
条件1:

 対象品目:正常:配達袋
 送り先:042仕分後置き場
条件2:
 対象品目:不良:配達袋
 送り先:046仕分後置き場

配達ルートA

042仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

043配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物A」、個数を「300個」と設定

044運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10人」、搬送時間を「60分」と設定

045到着:
特に設定なし

配達ルートB

046仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

047配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物B」、個数を「300個」と設定

048運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10人」、搬送時間を「60分」と設定

049到着:
特に設定なし

集配局B

050仕分後パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

051トラック輸送(集配局B行):
最大積載量を「1個」、台数を「10台」、搬送時間を「180分」と設定

052到着置き場:
容量を「1000個」と設定

053解包:
処理時間を「10分」、作業人数を「10人」と設定
対象パーツ名称を「トラック」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「パレット」、個数を「10個」と設定

054パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

055仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、作業人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物」、個数を「500個」と設定

056仕分済郵便物置き場:
容量を「20000個」、
初期仕掛品目を「消印付郵便物」、個数を「5000個」と設定

057配送仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「消印付郵便物」、個数を「300個」、
出力品目を「配達袋」、個数を「1個」と設定

058配達郵便物置き場:
容量を「1000個」と設定

059仕分:
1回あたりの処理時間を「0分」、不良品率を「50%」と設定

060行先別仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
配達ルートCとDに分岐

分岐条件:
条件1:

 対象品目:正常:配達袋
 送り先:061仕分後置き場
条件2:

 対象品目:不良:配達袋
 送り先:065仕分後置き場

配達ルートC

061仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

062配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物C」、個数を「300個」と設定

063運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10人」、搬送時間を「60分」と設定

064到着:
特に設定なし

配達ルートD

065仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

066配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物D」、個数を「300個」と設定

運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10人」、運搬時間を「60分」と設定

068到着:
特に設定なし

3. 地域区分局配達ブロック

069仕分後パレット置き場:
容量を「1000個」と設定

070梱包
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「10個」、
出力品目を「トラック」、個数を「1個」と設定

071トラック輸送(地域区分局間):
最大積載量を「1個」、人数を「10台」、運搬時間を「180分」と設定

072到着置き場:
容量を「1000個」と設定

073解包:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「10分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「トラック」、個数を「1個」、
出力品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

074パレット置き場:
容量を「1000個」、
詳細設定より初期仕掛品目を「パレット」、個数を「10個」と設定

075仕分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「パレット」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物」、個数を「500個」と設定

076仕分済郵便物置き場:
容量を「20000個」、
初期仕掛品目を「消印付郵便物」、個数を「5000個」と設定

077配送区分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「消印付郵便物」、個数を「300個」、
出力品目を「配達袋」、個数を「1個」と設定

078配達郵便物置き場:
容量を「1000個」と設定

079仕分:
1回あたりの処理時間「0分」、不良品率を「50%」と設定

080行先区分:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
配達ルートEとFに分岐

分岐条件:
条件1:

 対象品目:正常:配送袋
 送り先:081仕分後置き場
条件2:

 対象品目:不良:配送袋
 送り先:085仕分後置き場

配達ルートE

081仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

082配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物E」、個数を「300個」と設定

083運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10人」、搬送時間を「60分」と設定

084到着:
特に設定なし

配達ルートF

085仕分後置き場:
容量を「1000個」と設定

086配達:
ウィンドウ最大化から詳細設定に入り、作業員にチェック、1人あたりの処理時間を「60分」、人数を「10人」と設定
対象品目を「配達袋」、個数を「1個」、
出力品目を「消印付郵便物F」、個数を「300個」と設定

087運搬:
最大積載量を「100個」、人数を「10」、運搬時間を「60分」と設定

088到着:
特に設定なし

シミュレーション

モデルを作成したら、シミュレーションの準備を行います。今回は1週間の業務日である5日に相当する7200分間のシミュレーションを行ってみます。

シミュレーションが終わると以下のようにダッシュボードで情報を表示して確認することが出来ます。上手く表示されない場合は設定を見直してください。*分岐条件にランダム変数が含まれるため、結果が一致しないことがあります。また、モデルが大きく、流れるパーツ数が多いためシミュレーション終了まで時間がかかる場合があります。

上の図では短距離郵便に相当する消印付郵便物EとF、長距離輸送に相当するAからDまでがそれぞれ配達されていることが分かります。輸送時間の問題で短距離郵便のEとFが他より多くなっていますが。また、左上を見ると配送が行われない部分がありますが、これは1日に収集する回数(入荷)を3回に限っているからです。一方で配達の方は1時間に1回という想定で行われていますが、こちらはXX時に配達といった設定が行われていないのは注意してください。

まとめ

今回は郵便業務を想定した大規模なモデルの解説を行いました。assimeeでは簡単な操作によるモデル作成と、パラメーター設定により、業務プロセスを容易にシミュレーションすることが可能です。今回行ったように5日間と比較的長い期間のシミュレーションであっても短時間で気軽に実行可能で、繰り返し行うことが出来るため、業務改善に非常に役立つと考えられます。