概要
この記事では石油精製所のモデルを作成しシミュレーションを行います。主眼は連続的な反応をassimeeでシミュレーションすること、複数の分岐、上流側へのフィードバック、プロセスの合流を含んだ大規模で複雑なモデルを作成することです。今回作成するモデルは以下のようになります。
モデルの作成
モデルの前提
今回は以下のような設定となるようにモデルを構成し、設定を行います。
- 入荷量:1分間に50
- 稼働時間(シミュレーション時間):1日(1440分)
- 原油を入荷し精製、大きく分けてLPガス、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油を出荷
- 常圧蒸留での分留の他、残渣油(重油)に対する減圧蒸留、水素化分解、接触分解、ディレードコーカーのプロセスで入分解することでガソリンを得る工程を追加
モデルの作成は以下の5つのブロックに分けて解説と設定を行います。簡略化されている部分もありますが、実際の製油所を再現しています。
- 常圧蒸留ブロック
LPガス、ナフサ、ガソリン(プレミアムガソリンとガソリン)、灯油とジェット燃料、軽油の出荷 - 減圧蒸留ブロック
残渣油の再蒸留 - 接触分解ブロック
減圧蒸留でえられた軽質留出油の分解 - 水素化分解ブロック
減圧蒸留でえられた重質留出油の分解 - ディレードコーカーによる分解ブロック
減圧蒸留で残った残渣油の分解
STEP1 プロセス図の作成
1.常圧蒸留ブロック
常圧で原油を蒸留し、揮発分と残渣油に分けます。揮発分は炭素原子の数が少ないほど揮発しやすいという、炭化水素の性質を使用し、温度を下げながら凝結させ軽油、灯油・ジェット燃料、ナフサ、石油ガスの順番に分離し製造して行く過程を再現します。ナフサについては化学工場の原料としてそのまま出荷する他、炭素原子を増やす改質プロセスを行うことでガソリンを製造します。また、軽油とガソリンは製油所の他のプロセスから出る多種の成分を調合することで製造されます。
常圧蒸留ブロックは上図のように原油入荷→揮発油分ブロック→軽油以外ブロック→灯油・ジェット燃料以外ブロック→ナフサブロック→ガソリン調合・出荷ブロックのように主要ルートが進む一方で、残渣油ブロック・減圧蒸留ブロック、軽油調合・出荷ブロック、灯油・ジェット燃料出荷ブロック、石油ガス出荷ブロック、ナフサ出荷ブロックが分岐します。
1-1原油入荷ブロック
上図のように原油入荷ブロック、揮発成分ブロックと残渣油ブロックの分岐まで作成します。
入荷プロセス:
プロセス名を「原油入荷」へ変更、
加工プロセス:
プロセス名を「常圧蒸留」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「蒸留塔」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「分留」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「揮発の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「揮発分」へ変更(1-3揮発成分ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「常圧蒸留残渣油」へ変更(1-2残渣油ブロックへ)
1-2残渣油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「常圧蒸留残渣油」へ変更
これ以降は2.減圧蒸留ブロックで後述
1-3揮発成分ブロック
上図のように揮発成分ブロック、軽油調合・出荷ブロックと軽油以外処理ブロックの分岐まで作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「揮発分」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「軽油ブロック」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「分留」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「凝結の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「軽油」へ変更(1-4軽油調合・出荷ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「軽油以外」へ変更(1-5軽油以外処理ブロックへ)
1-4軽油調合・出荷ブロック
上図のように軽油調合・出荷ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「液化」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「軽油タンク」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
組立プロセス:
プロセス名を「軽油調合」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「軽油出荷」へ変更
1-5軽油以外処理ブロック
上図のように軽油以外処理ブロック、灯油・ジェット燃料出荷ブロックと灯油・ジェット燃料以外処理ブロックの分岐までを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「軽油以外」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「灯油ブロック」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「分留」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「凝結の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「灯油・ジェット燃料」へ変更(1-6灯油・ジェット燃料出荷ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「灯油・ジェット燃料以外」へ変更(1-7灯油・ジェット燃料以外処理ブロックへ)
1-6灯油・ジェット燃料出荷ブロック
上図のように灯油・ジェット燃料出荷ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「灯油・ジェット燃料」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「液化」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「灯油・ジェット燃料タンク」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫灯油・ジェット燃料タンク」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用灯油タンク」へ変更(灯油出荷へ)
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用ジェット燃料タンク」へ変更(ジェット燃料出荷へ)
・灯油出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用灯油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「灯油出荷」へ変更
・ジェット燃料出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用ジェット燃料タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「ジェット燃料出荷」へ変更
1.7灯油・ジェット燃料以外処理ブロック
上図のように灯油・ジェット燃料以外処理ブロック、石油ガス出荷ブロックとナフサ処理ブロックの分岐まで作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「灯油・ジェット燃料以外」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「ナフサブロック」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「分留」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「凝結の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「石油ガス」へ変更(1-8石油ガス処理ブロック)
置き場プロセス:
プロセス名を「ナフサ」へ変更(1-9ナフサ処理ブロック)
1-8石油ガス出荷ブロック
上図のように石油ガス出荷ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「石油ガス」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「液化」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用LPガスタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「LPガス出荷」へ変更
1-9ナフサ処理ブロック
上図のようにナフサ処理ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「ナフサ」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「取出」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「ナフサタンク」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫ナフサタンク」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「検品」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用ナフサ」へ変更(1-10ナフサ出荷ブロック)
置き場プロセス:
プロセス名を「改質用ナフサ」へ変更(1-11ガソリン調合・出荷ブロック)
1-10ナフサ出荷ブロック
上図のようにナフサ出荷ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「ナフサ」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「液化」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用ナフサタンク」へ変更
運搬プロセス(ローラーコンベア):
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「ナフサ出荷」へ変更
1-11ガソリン調合・出荷ブロック
上図のようにガソリン調合・出荷ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「改質用ナフサ」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「改質」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「改質ガソリンタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
組立プロセス:
プロセス名を「ガソリン調合」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「ガソリンタンク」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用プレミアムガソリンタンク」へ変更(プレミアムガソリン出荷へ)
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用ガソリンタンク」へ変更(ガソリン出荷へ)
・プレミアムガソリン出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用プレミアムガソリンタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「プレミアムガソリン出荷」へ変更
・ガソリン出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用ガソリンタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「ガソリン出荷」へ変更
2.減圧蒸留ブロック
上図が全体図で、常圧蒸留で蒸発せず残った残渣油を減圧しつつ再度蒸留し、揮発成分を分けていきます。分けられた揮発分は軽質軽油と重質軽油に分けられ、重油の調合や次の接触分解や水素化分解を行ってガソリンと軽油の調合に使われる成分を製造します。
2-1常圧蒸留残渣油処理ブロック
上図のように常圧蒸留残渣油処理を作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「常圧蒸留残渣油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「取出」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「減圧蒸留用残渣油」へ変更(2-2減圧蒸留ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「常圧蒸留残渣油」へ変更(2-11常圧蒸留残渣油処理ブロックへ)
2-2減圧蒸留ブロック
上図のように減圧蒸留ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「減圧蒸留用残渣油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「減圧蒸留」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「減圧蒸留後」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「分留」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「凝結の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「留出油」へ変更(2-3減圧蒸留留出油処理ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「減圧蒸留残渣油」へ変更(2-10減圧蒸留残渣油ブロックへ)
2-3減圧蒸留留出油処理ブロック
上図のように2-3減圧蒸留留出油処理ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「留出油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「軽油分留」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「凝結」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「凝結の有無」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「軽質軽油」へ変更(2-4軽質軽油処理ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油」へ変更(2-7重質軽油処理ブロック)
2-4軽質軽油処理ブロック
上図のように軽質軽油処理ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「軽質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「軽質軽油タンク」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫軽質軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
組立プロセス:
プロセス名を「混合」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「重油タンク」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「分解用重油タンク」へ変更(2-5分解用重油ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「重油タンク」へ変更(2-6重油調合用ブロックへ)
2-5分解用重油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「分解用重油タンク」へ変更
以降は接触分解ブロックで作成
2-6重油調合用ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
2-7重質軽油処理ブロック
上図のように重質軽油処理ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「冷却」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油タンク」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫重質軽油タンク」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「重油調合用重質軽油タンク」へ変更(2-8重油調合用重質軽油ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「水素化分解用重質軽油タンク」へ変更(2-9水素分解用重質軽油ブロックへ)
2-8重油調合用重質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重油調合用重質軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
2-9水素分解用重質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「水素化分解用重質軽油タンク」へ変更
以降は水素分解ブロックで作成
2-10減圧蒸留残渣油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「減圧蒸留残渣油」へ変更
以降はディレードコーカーブロックで作成
2-11常圧蒸留残渣油処理ブロック
上図のように常圧蒸留残渣油処理ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「常圧蒸留残渣油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫残渣油タンク」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「混合用残渣油」へ変更(混合用残渣油へ)
置き場プロセス:
プロセス名を「重油調合用残渣油」へ変更(重油調合用残渣油へ)
・混合用残渣油
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「混合用残渣油」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「混合」へ合流
・重油調合用残渣油
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重油調合用残渣油」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
3.接触分解・重油調合ブロック
上図が全体図で、減圧蒸留ブロックで得られた軽質軽油と残渣油を混合したものから一旦重油を調合した後、触媒との接触分解で成分を分解して、ガソリンと軽油を作ります。分解されなかった重質な成分は他のプロセスから出る同様の成分や重質軽油を使ったA重油とC重油の調合に使用されます。
3-1接触分解ブロック
上図のように接触分解と、得られたガソリンと軽油への仕分と処理を作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「分解用重油タンク」へ変更
分解プロセス:
プロセス名を「接触分解」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「接触分解物」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「ガソリン仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更(3-3接触分解軽油ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「分解ガソリンタンク」へ変更(3-2接触分解ガソリンブロックへ)
3-2接触分解ガソリンブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「分解ガソリンタンク」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解ガソリン」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
分岐プロセス(フィードバック):
プロセス名を「ガソリン調合へ」へ変更
以降は「ガソリン調合」へ合流
3-3接触分解軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解軽油」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「重油調合用軽油タンク」へ変更(3-5重油調合ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更(3-4接触分解軽油処理ブロックへ)
3-4接触分解軽油処理ブロック
上図のように接触分解で得られた軽油を重油調合用と軽油調合用に分けた処理と重油調合ブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
分岐プロセス(フィードバック):
プロセス名を「軽油調合へ」へ変更
以降は「軽油調合」へ合流
3-5重油調合ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重油調合用軽油タンク」へ変更
運搬プロセス(ローラーコンベア):
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
組立プロセス:
プロセス名を「重油調合」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「重油タンク」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用A重油タンク」へ変更(A重油出荷へ)
置き場プロセス:
プロセス名を「出荷用C重油タンク」へ変更(C重油出荷へ)
・A重油出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用A重油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「A重油出荷」へ変更
・C重油出荷
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「出荷用C重油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「出荷用配管」へ変更
出荷プロセス:
プロセス名を「C重油出荷」へ変更
4.水素化分解ブロック
上図が全体図で、減圧蒸留ブロックで得られた重質な留出油の成分に水素を添加することで分解し、ガソリンと軽油を作ります。分解プロセスに使われなかった分は他のプロセスから出た成分と一緒に重油の調合に使用されます。
4-1水素化分解ブロック
上図のように水素化分解を行い分解物を仕分するところまで作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「水素化分解用重質軽油タンク」へ変更
分解プロセス:
プロセス名を「水素化分解」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「水素化分解物」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「ガソリン仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「水素化分解物タンク(ガソリン)」へ変更(4-2水素化分解ガソリンブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「水素化分解物タンク(ガソリン以外)」へ変更(4-3水素化分解軽油ブロックへ)
4-2水素化分解ガソリンブロック
上図のように水素化分解で得られたガソリンと軽油の処理を行うブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「水素化分解物タンク(ガソリン)」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解ガソリン」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「分解ガソリンタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
分岐プロセス(フィードバック):
プロセス名を「ガソリン調合へ」へ変更
以降は「ガソリン調合」へ合流
4-3水素化分解軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「水素化分解物タンク(ガソリン以外)」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「軽質軽油仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「軽質軽油」へ変更(4-4軽質軽油ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油」へ変更(4-5重質軽油ブロックへ)
4-4軽質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「軽質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解軽油」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
分岐プロセス(フィードバック):
プロセス名を「軽油調合へ」へ変更
以降は「軽油調合」へ合流
4-5重質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「重質軽油」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
5.ディレードコーカーによる分解ブロック
上図が全体図で、減圧蒸留ブロックで残った残渣油を熱分解してガソリンと軽油を作ります。分解されなかった重質な成分は他のプロセスから出た成分と一緒に重油の調合に使用されます。また、モデルに入っていませんが、残った成分の一部からコークスが製造されます。
5-1ディレードコーカーブロック
上図のように残渣油からC重油基材とディレードコーカーに入る仕分とディレードコーカーの処理部分を作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「減圧蒸留残渣油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「取出」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「残渣油タンク」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「調合用C重油基材タンク」へ変更(5-2調合用C重油基材ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「分解用C重油基材タンク」へ変更(5-3分解用C重油基材ブロックへ)
5-2調合用C重油基材ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「調合用C重油基材タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
5-3分解用C重油基材ブロック
置き場プロセス:
プロセス名を「分解用C重油基材タンク」へ変更
分解プロセス:
プロセス名を「ディレードコーカー」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「熱分解物」へ変更
作業プロセス:
プロセス名を「脱硫」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「脱硫後」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「ガソリン仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「熱分解物タンク(ガソリン)」へ変更(5-4熱分解ガソリンブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「熱分解物タンク(ガソリン以外)」へ変更(5-5熱分解軽油ブロックへ)
5-4熱分解ガソリンブロック
ディレードコーカーによる熱分解で得られたガソリンの処理を行うブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「熱分解物タンク(ガソリン)」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解ガソリン」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「分解ガソリンタンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「ガソリン調合」へ合流
5-5熱分解軽油ブロック
ディレードコーカーによる熱分解で得られた軽油の処理を行うブロックを作成します。
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「熱分解物タンク(ガソリン以外)」へ変更
検品プロセス:
プロセス名を「軽油仕分」へ変更
分岐プロセス:
プロセス名を「分岐」へ変更
分岐先として2つのプロセスを設置:
置き場プロセス:
プロセス名を「軽質軽油」へ変更(5-6熱分解軽質軽油ブロックへ)
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油」へ変更(5-7熱分解重質軽油ブロックへ)
5-6熱分解軽質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「軽質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「分解軽油」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「分解軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
分岐プロセス(フィードバック):
プロセス名を「軽油調合へ」へ変更
以降は「軽油調合」へ合流
5-7熱分解重質軽油ブロック
置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「重質軽油」へ変更
加工プロセス:
プロセス名を「重質軽油」へ変更
置き場プロセス:
プロセス名を「重質軽油タンク」へ変更
ローラーコンベアー:
プロセス名を「輸送用配管」へ変更
以降は「重油調合」へ合流
STEP2 パラメーターの設定
プロセスカードの配置が終了したら、それぞれのカードにパラメーターを設定して行きます。パラメーターのせっていもプロセス図作成と同様にブロックごとに行っていきます。
1.常圧蒸留ブロック
1-1原油入荷ブロック
001原油入荷:
入荷パーツ名を「原油」、個数を「50個」、間隔を「1分」と設定
002常圧蒸留:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「原油」、個数を「1個」、
出力品目を「液温350℃以上」、個数を「1個」と設定
003蒸留塔:
容量を「1000個」と設定
004分留:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「17%」と設定
005揮発の有無:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:液温350℃以上
送り先:006揮発分
条件2:
品目:不良:液温350℃以上
送り先:073常圧蒸留残渣油
1-2残渣油ブロック
073常圧蒸留残渣油:
容量を「1000個」と設定
これ以降は減圧蒸留ブロックで後述
1-3揮発成分ブロック
006揮発分:
容量を「1000個」と設定
007冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温350℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「液温240℃以上」、個数を「1個」と設定
008軽油ブロック:
容量を「1000個」と設定
009分留:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「29%」と設定
010凝結の有無:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:液温240℃以上
送り先:021軽油以外
条件2:
品目:不良:液温240℃以上
送り先:011軽油
1-4軽油調合・出荷ブロック
011軽油:
容量を「1000個」と設定
012液化:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温240℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「軽油」、個数を「1個」と設定
013軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
014脱硫:
1回あたりの1回あたりの処理時間を「1分」と設定
対象品目を「軽油」、個数を「1個」と設定
015脱硫軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
016輸送用配管:
搬送時間「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
017軽油調合:(後述のすべてのブロックを作成してから最後に設定)
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「軽油」、個数を「6個」、
対象品目2つ目を「分解軽油」、個数を「1個」、
出力パーツの名称を「軽油」、個数を「7個」と設定
018出荷用軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
019出荷用配管:
搬送時間を「1分」へ変更、最大積荷個数を「10個」と設定
020軽油出荷:
特に設定なし
1-5軽油以外処理ブロック
021軽油以外:
容量を「1000個」と設定
022冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温240℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「液温170℃以上」、個数を「1個」と設定
023灯油ブロック:
容量を「1000個」と設定
024分留:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「30%」と設定
025凝結の有無:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:液温170℃以上
送り先:038灯油・ジェット燃料以外
条件2:
品目:不良:液温170℃以上
送り先:026灯油・ジェット燃料
1-6灯油・ジェット燃料出荷ブロック
026灯油・ジェット燃料:
容量を「1000個」と設定
027液化:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温170℃以上」、個数を「2個」、
出力品目1つ目を「灯油」、個数を「1個」、
出力品目2つ目を「ジェット燃料」、個数を「1個」と設定
028灯油ジェット燃料タンク:
容量を「1000個」と設定
029脱硫:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
対象品目1つ目を「灯油」、個数を「1個」、
対象品目2つ目を「ジェット燃料」、個数を「1個」と設定
030脱硫灯油・ジェット燃料タンク:
容量を「1000個」と設定
031分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:灯油
送り先:032出荷用灯油タンク
条件2:
品目:ジェット燃料
送り先:035出荷用ジェット燃料タンク
・灯油出荷
032出荷用灯油タンク:
容量を「1000個」と設定
033出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
034灯油出荷:
特に設定なし
・ジェット燃料出荷
035出荷用ジェット燃料タンク:
容量を「1000個」と設定
036出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
037ジェット燃料出荷:
特に設定なし
1.7灯油・ジェット燃料以外処理ブロック
038灯油・ジェット燃料以外:
容量を「1000個」と設定
039冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温170℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「液温30℃以上」、個数を「1個」と設定
040ナフサブロック:
容量を「1000個」と設定
041分留:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「98%」と設定
042凝結の有無:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:不良:液温30℃以上
送り先:048ナフサ
条件2:
品目:正常:液温30℃以上
送り先:043石油ガス
1-8石油ガス出荷ブロック
043石油ガス:
容量を「1000個」と設定
044液化:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温30℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「LPガス」、個数を「1個」と設定
045出荷用LPガスタンク:
容量を「1000個」と設定
046出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
047LPガス出荷:
特に設定なし
1-9ナフサ処理ブロック
048ナフサ:
容量を「1000個」と設定
049取出:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温30℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「ナフサ」、個数を「1個」と設定
050ナフサタンク:
容量を「1000個」と設定
051脱硫:
1回あたりの処理時間を「1分」、
対象品目を「ナフサ」、個数を「1個」と設定
052脱硫ナフサタンク:
容量を「1000個」と設定
053仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「25%」と設定
054分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:ナフサ
送り先:060改質用ナフサ
条件2:
品目:不良:ナフサ
送り先:055出荷用ナフサ
1-10ナフサ出荷ブロック
055出荷用ナフサ:
容量を「1000個」と設定
056液化:
1回あたりの処理時間を「1分」、
対象品目を「ナフサ」、個数を「1個」と設定、
057出荷用ナフサタンク:
容量を「1000個」と設定
058出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
059ナフサ出荷:
特に設定なし
1-11ガソリン調合・出荷ブロック
060改質用ナフサ:
容量を「1000個」と設定
061改質:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「ナフサ」、個数を「1個」、
出力品目を「改質ガソリン」、個数を「1個」と設定
062改質ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
063輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
064ガソリン調合:(後述のすべてのブロックを作成してから設定)
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「改質ガソリン」、個数を「20個」、
対象品目2つ目を「分解ガソリン」、個数を「1個」、
出力品目1つ目を「ガソリン」、個数を「18個」、
出力品目2つ目を「プレミアムガソリン」、個数を「3個」と設定
065ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
066分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:プレミアムガソリン
送り先:067出荷用プレミアムガソリン
条件2:
品目:ガソリン
送り先:070出荷用ガソリンタンク
・プレミアムガソリン出荷
067出荷用プレミアムガソリン:
容量を「1000個」と設定
068出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
069プレミアムガソリン出荷:
特に設定なし
・ガソリン出荷
070出荷用ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
071出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
072ガソリン出荷:
特に設定なし
2.減圧蒸留ブロック
2-1残渣油処理ブロック
073常圧蒸留残渣油:
容量を「1000個」と設定
074取出:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「液温350℃以上」、個数を「1個」、
出力品目を「残渣油」、個数を「1個」と設定
075仕分け:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
076分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:残渣油
送り先:077減圧蒸留用残渣油
条件2:
品目:不良:残渣油
送り先:187常圧蒸留残渣油
2-2減圧蒸留ブロック
077減圧蒸留用残渣油:
容量を「1000個」と設定
078減圧蒸留:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「残渣油」、個数を「1個」、
出力品目を「減圧蒸留物」、個数を「1個」と設定
079減圧蒸留後:
容量を「1000個」と設定
080分留:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
081凝結の有無
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:減圧蒸留物
送り先:082留出油
条件2:
品目:不良:減圧蒸留物
送り先:157減圧蒸留残渣油
2-3減圧蒸留留出油処理ブロック
082留出油:
容量を「1000個」と設定
083冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「減圧蒸留物」、個数を「1個」、
出力品目を「留出油」、個数を「1個」と設定
084軽油分留:
容量を「1000個」と設定
085凝結:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
086凝結の有無:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:留出油
送り先:087軽質軽油
条件2:
品目:不良:留出油
送り先:126重質軽油
2-4軽質軽油処理ブロック
087軽質軽油:
容量を「1000個」と設定
088冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「留出油」、個数を「1個」、
出力品目を「軽質軽油」、個数を「1個」と設定
089軽質軽油:
容量を「1000個」と設定
090脱硫:
1回あたりの処理時間を「1分」、
対象品目を「軽質軽油」、個数を「1個」と設定、
091脱硫軽質油タンク:
容量を「1000個」と設定
092輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
093混合:(後述の常圧蒸留残渣油ブロックを作成してから設定)
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「軽質軽油」、個数を「1個」、
対象品目2つ目を「脱硫残渣油」、個数を「1個」、
出力品目を「重油」、個数を「2個」と設定
094重油タンク:
容量を「1000個」と設定
095仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「10%」と設定
096分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:重油
送り先:097分解用重油タンク
条件2:
品目:不良:重油
送り先:124重油タンク
2-5分解用重油ブロック
097分解用重油タンク:
容量を「1000個」と設定
以降は接触分解ブロックで作成
2-6重油調合用ブロック
124重油タンク:
容量を「1000個」と設定
125輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
2-7重質軽油処理ブロック
126重質軽油:
容量を「1000個」と設定
127冷却:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「留出油」、個数を「1個」、
出力品目を「重質軽油」、個数を「1個」と設定
128重質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
129脱硫:
1回あたりの処理時間を「1分」、
対象品目を「重質軽油」、個数を「1個」と設定
130脱硫軽質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
131仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
132分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:重質軽油
送り先:133重油調合用重質軽油タンク
条件2:
品目:不良:重質軽油
送り先:135水素化分解用重質軽油タンク
2-8重油調合用重質軽油ブロック
133重油調合用重質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
134輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
2-9水素分解用重質軽油ブロック
135水素化分解用重質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
以降は水素分解ブロックで設定
2-10減圧蒸留残渣油ブロック
157減圧蒸留残渣油:
容量を「1000個」と設定
以降はディレードコーカーによる分解ブロックで設定
2-11常圧蒸留残渣油処理ブロック
187常圧蒸留残渣油:
容量を「1000個」と設定
188脱硫:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「残渣油」、個数を「1個」、
出力品目を「脱硫残渣油」、個数を「1個」と設定
189脱硫残渣油タンク:
容量を「1000個」と設定
190仕分:
搬送時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
191分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:脱硫残渣油
送り先:192混合用残渣油
条件2:
品目:不良:脱硫残渣油
送り先:194重油調合用残渣油
・混合用残渣油
192混合用残渣油:
容量を「1000個」と設定
193輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
・重油調合用残渣油
194重油調合用残渣油:
容量を「1000個」と設定
195輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
3.接触分解・重油調合ブロック
3-1接触分解ブロック
097分解用重油タンク:
容量を「1000個」と設定
098接触分解:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
対象品目を「重油」、個数を「1個」、
出力品目を「接触分解物」、個数を「2個」と設定
099接触分解物:
容量を「1000個」と設定
100ガソリン仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「67%」と設定
101分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:接触分解物
送り先:120分解ガソリンタンク
条件2:
品目:不良:接触分解物
送り先:102分解軽油タンク
3-2接触分解ガソリンブロック
120分解ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
121分解ガソリン:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「接触分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「分解ガソリン」、個数を「1個」と設定
122輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
123ガソリン調合へ(フィードバック):
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
3-3接触分解軽油ブロック
102分解軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
103分解軽油:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「接触分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「分解軽油」、個数を「1個」と設定
104仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
105分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:分解軽油
送り先:117分解軽油タンク
条件2:
品目:不良:分解軽油
送り先:106重油調合用軽油タンク
3-4接触分解軽油処理ブロック
117分解軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
118輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
119軽油調合へ(フィードバック):
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
3-5重油調合ブロック
106重油調合用軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
107輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
108重油調合:(後述のすべてのブロックを作成してから設定)
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「重油」、個数を「1個」、
対象品目2つ目を「分解軽油」、個数を「2個」、
対象品目3つ目を「重質軽油」、個数を「1個」、
対象品目4つ目を「C重油基材」、個数を「1個」、
対象品目5つ目を「脱硫残渣油」、個数を「6個」、
出力品目1つ目を「A重油」、個数を「9個」、
出力品目2つ目を「C重油」、個数を「2個」と設定
109重油タンク:
容量を「1000個」と設定
110分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:A重油
送り先:111出荷用A重油タンク
条件2:
品目:C重油
送り先:114出荷用C重油タンク
・A重油出荷
111出荷用A重油タンク:
容量を「1000個」と設定
112出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
113A重油出荷:
特に設定なし
・C重油出荷
114出荷用C重油タンク:
容量を「1000個」と設定
115出荷用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
116C重油出荷:
特に設定なし
4.水素化分解ブロック
4-1水素化分解ブロック
135水素化分解用重質軽油タンク(再掲):
容量を「1000個」と設定
136水素化分解:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
対象品目を「重質軽油」、個数を「1個」、
出力品目を「水素化分解物」、個数を「2個」と設定
137水素化分解物:
容量を「1000個」と設定
138ガソリン仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「15%」と設定
139分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:水素化分解物
送り先:145水素化分解物(軽油)
条件2:
品目:不良:水素化分解物
送り先:140水素化分解物(ガソリン)
4-2水素化分解ガソリンブロック
140水素化分解物(ガソリン):
容量を「1000個」と設定
141分解ガソリン:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「水素化分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「分解ガソリン」、個数を「1個」と設定
142分解ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
143輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
144ガソリン調合へ(フィードバック):
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
4-3水素化分解軽油ブロック
145水素化分解物(軽油):
容量を「1000個」と設定
146軽質軽油仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
147分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:水素化分解物
送り先:148軽質軽油
条件2:
品目:不良:水素化分解物
送り先:153重質軽油
4-4軽質軽油ブロック
148軽質軽油:
容量を「1000個」と設定
149分解軽油:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「水素化分解物」、個数を「1個」、
4-5出力品目を「分解軽油」、個数を「1個」と設定
150分解軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
151輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
152軽油調合へ(フィードバック):
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
4-5重質軽油ブロック
153重質軽油:
容量を「1000個」と設定
154重質軽油:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「水素化分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「重質軽油」、個数を「1個」と設定
155重質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
156輸送用配管:
搬送時間を「1分」、最大積荷個数を「10個」と設定
5.ディレードコーカーによる分解ブロック
5-1ディレードコーカーブロック
157減圧蒸留残渣油(再掲):
容量を「1000個」と設定
158取出:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「減圧蒸留物」、個数を「1個」、
出力品目を「C重油基材」、個数を「1個」と設定
159残渣油タンク:
容量を「1000個」と設定
160仕分:
1人あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
161分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:C重油基材
送り先:162調合用C重油基材タンク
条件2:
品目:不良:C重油基材
送り先:164分解用C重油基材タンク
5-2調合用C重油基材ブロック
162調合用C重油基材タンク:
容量を「1000個」と設定
163輸送用配管:
搬送時間を「1分」へ変更、最大積荷個数を「10個」と設定
5-3分解用C重油基材ブロック
164分解用C重油基材タンク:
容量を「1000個」と設定
165ディレードコーカー:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
対象品目を「C重油基材」、個数を「1個」、
出力品目を「熱分解物」、個数を「2個」と設定
166熱分解物:
容量を「1000個」と設定
167脱流:
1回あたりの処理時間を「1分」、
対象品目を「熱分解物」、個数を「1個」と設定
168脱流後:
容量を「1000個」と設定
169ガソリン仕分:
1人あたりの処理時間を「1分」へ変更、不良品率を「20%」と設定
170分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:熱分解物
送り先:175熱分解物(ガソリン以外)
条件2:
品目:不良:熱分解物
送り先:171熱分解物(ガソリン)
5-4熱分解ガソリンブロック
171熱分解物(ガソリン):
容量を「1000個」と設定
172分解ガソリン:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「熱分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「分解ガソリン」、個数を「1個」と設定
173分解ガソリンタンク:
容量を「1000個」と設定
174輸送用配管:
搬送時間を「1分」へ変更、最大積荷個数を「10個」と設定
5-5熱分解軽油ブロック
175熱分解物(ガソリン以外):
容量を「1000個」と設定
176軽油仕分:
1回あたりの処理時間を「1分」、不良品率を「50%」と設定
177分岐:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
分岐条件:
条件1:
品目:正常:熱分解物
送り先:178軽質軽油
条件2:
品目:不良:熱分解物
送り先:183重質軽油
5-6熱分解軽質軽油ブロック
178軽質軽油:
容量を「1000個」と設定
179分解軽油:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「熱分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「分解軽油」、個数を「1個」と設定
180分解軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
181輸送用配管:
搬送時間を「1分」へ変更、最大積荷個数を「10個」と設定
182軽油調合へ(フィードバック):
1回あたりの処理時間を「1分」と設定
5-7熱分解重質軽油ブロック
183重質軽油:
容量を「1000個」と設定
184重質軽油:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目を「熱分解物」、個数を「1個」、
出力品目を「重質軽油」、個数を「1個」と設定
185重質軽油タンク:
容量を「1000個」と設定
186輸送用配管:
搬送時間を「1分」へ変更、最大積荷個数を「10個」と設定
設定確認(設定が前後するものを再掲)
017軽油調合:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「軽油」、個数を「6個」、
対象品目2つ目を「分解軽油」、個数を「1個」、
出力パーツの名称を「軽油」、個数を「7個」と設定
064ガソリン調合:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「改質ガソリン」、個数を「20個」、
対象品目2つ目を「分解ガソリン」、個数を「1個」、
出力品目1つ目を「ガソリン」、個数を「18個」、
出力品目2つ目を「プレミアムガソリン」、個数を「3個」と設定
093混合:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「軽質軽油」、個数を「1個」、
対象品目2つ目を「脱硫残渣油」、個数を「1個」、
出力品目を「重油」、個数を「2個」と設定
108重油調合:
1回あたりの処理時間を「1分」と設定、
対象品目1つ目を「重油」、個数を「1個」、
対象品目2つ目を「分解軽油」、個数を「2個」、
対象品目3つ目を「重質軽油」、個数を「1個」、
対象品目4つ目を「C重油基材」、個数を「1個」、
対象品目5つ目を「脱硫残渣油」、個数を「6個」、
出力品目1つ目を「A重油」、個数を「9個」、
出力品目2つ目を「C重油」、個数を「2個」と設定
シミュレーション
パラメーターの設定が終了したら、モデル名を「石油製油所モデル」に変更し保存ます。今回のシミュレーションは一日にあたる「1440分」で行います。
シミュレーションを行うと以下のような結果が表示されます。今回のモデルはランダム変数を含んでいる分岐が多数含まれていることと、途中プロセスで必要な品目が複数あることからシミュレーションが複雑です。必ずしもシミュレーション結果が下図と一致しないことに注意してください。シミュレーションを繰り返すとそのたびに結果が大きく異なることが分かります。こういった場合は各プロセスの品目とその数を確認することがより重要となります。
まとめ
今回は大規模モデルの例として石油精製所のモデルの作成とシミュレーションについて解説しました。assimeeでは大規模なモデルや連続的な反応プロセスを含んだモデルでも簡単に作成し、シミュレーションを行うことが出来ます。また、パラメーターを変えることで、繰り返しシミュレーションを簡単にかつ素早く行うことが可能です。