ECRSとは、製造業における業務改善の基本手法で、「Eliminate（排除）・Combine（結合）・Rearrange（並び替え）・Simplify（簡素化）」の頭文字を取ったものです。作業や工程を効率化し、ムダを削減するための視点を提供するフレームワークとして、多くの現場で活用されています。
・「Eliminate（排除）」では、本当にその作業や工程が必要かを問い、ムダな作業をなくすことを考えます。
・「Combine（結合）」では、類似する作業を一つにまとめて効率化を図ります。
・「Rearrange（並び替え）」は、作業順序や配置をよりスムーズな流れに見直します。
・「Simplify（簡素化）」は、作業自体を誰でも簡単にできるようにする工夫を意味します。
ECRSを順番通りに検討することで、より抜本的な改善から段階的な工夫まで、幅広く対応できるのが特徴です。現場のムダ・ムラ・ムリを見える化し、作業時間短縮や品質向上、生産性向上につなげるうえで、ECRSはシンプルながらも非常に強力な改善ツールといえます。
