ラインバランシング

ラインバランシングとは、生産ライン上の各作業工程にかかる負荷(作業量、作業時間)をできるだけ均等に分配し、全体の生産効率を最大化する手法を指します。作業の偏りがあると、一部の工程で待ち時間や滞留が発生し、ボトルネックによる生産能力の低下やムダな人員配置につながります。
ラインバランシングでは、各工程の作業時間や順序を分析し、タクトタイム(製品1個あたりの理想的な生産時間)に合わせて作業を再配置します。これにより、作業の平準化・効率化・人員最適化が可能となり、リードタイムの短縮やコスト削減にもつながります。特に、多品種少量生産に対応する生産現場では、柔軟なラインバランシングが不可欠です。シミュレーションやIE(インダストリアルエンジニアリング)を活用して、継続的に最適化を図ることが求められています。

assimeeを使ってタクトタイムとサイクルタイムを比較する記事を公開しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。タクトタイムとサイクルタイムの比較による生産計画検討の方法の解説(リンク