バッチピッキング

バッチピッキングとはトータルピッキングの一種で、一定時間内や一定数の注文(バッチ)をまとめて一度にピッキングし、その後に各注文ごとに仕分ける方式です。似た注文内容をグループ化し、同時に作業を行うことで、棚へのアクセス回数や移動距離を減らし、作業効率を向上させることができます。
たとえば、同じ商品を含む複数の注文がある場合、それぞれの注文に対して個別に作業するのではなく、一度に必要な数量をまとめて取り出し、作業場で注文ごとに分けるのがバッチピッキングの基本的な流れです。この方式は、注文数が多く、同じ商品が重複して出荷されるケースが多いEC物流や量販店向けの出荷作業で特に有効です。一方で、ピッキング後の仕分け作業に手間やスペースが必要となるため、作業設計や設備の工夫が重要となります。
バッチピッキングは、トータルピッキングと似ていますが、注文ごとの構成を意識してバッチを組む点が特徴で、自動仕分け機やWMS(倉庫管理システム)と連携することで、さらなる効率化が可能です。