クロスドッキング

クロスドッキングとは、入荷した商品を倉庫内で保管せず、すぐに仕分け・積み替えて出荷する物流手法です。商品は一時的に仕分けエリアに移されるだけで、在庫として保管されることなく出荷先へ迅速に配送されます。クロスドッキングの仕組みを活用して運用される物流倉庫をTC、「通過型センター」と呼びます。
この方式の最大のメリットは、保管コストの削減と納品までのリードタイムの短縮にあります。特に鮮度が重要な食品や日配品、回転率の高い商品に適しており、効率的なサプライチェーン運営が可能になります。
一方で、入荷と出荷のタイミングを正確に調整する必要があり、情報システムの整備やスケジュール管理の精度が重要です。クロスドッキングは、物流のスピードと効率を最大限に高めるための戦略的な手法として、小売業やEC物流などで広く活用されています。

以下のリンクでは、assimeeを使ってTC(Transfer Center)の再現を行った記事を公開しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
TC型物流倉庫を再現したモデル作成の解説(リンク