作業手順書とは、製造や組立、検査、保全などの業務において、作業の手順や方法をわかりやすく記載した文書のことです。現場作業者が誰でも同じ品質・手順で作業を行えるようにすることで、品質の安定・安全の確保・作業効率の向上を目的としています。
一般的に作業手順書には、以下のような情報が記載されます：
- 作業の目的や対象製品
- 使用する工具・設備・材料
- 作業の順番と内容
- 作業時の注意点や安全対策
- 不良品の見分け方や対応方法
図や写真を多く用いることで、視覚的に理解しやすい構成にするのが一般的です。また、多能工化や新人教育においても、作業手順書は標準化された教育資料として活用されます。さらに、作業手順書は改善活動の土台にもなります。現場のムダやミスを洗い出す際、現在の作業手順を明文化することは重要な第一歩です。近年では、デジタル手順書や動画手順書なども導入され、より柔軟で効率的な運用が進んでいます。