デパレタイジングは主に、入荷工程や保管前の工程で行われ、複数の製品を混載したパレットから品種ごとに取り分ける、仕分けラインへ供給するといったことを指します。手作業でも可能ですが、作業者への負担が大きく、作業スピードや精度に限界があるため、近年はロボットやビジョンセンサーを用いた自動化が進んでいます。
特に、商品サイズや形状がバラバラな多品種対応の現場では、AIによる物体認識や吸着・把持の最適制御技術が活用され、柔軟で高精度な取り下ろしが実現されています。デパレタイジングは、物流のスタート地点となる重要な作業であり、自動化による省人化やトレーサビリティの向上に大きく貢献しています。パレタイジングとセットで考えることで、物流プロセス全体の効率化が図れます。