EC

EC(Electronic Commerce、電子商取引)とは、インターネットを通じて商品やサービスを売買する仕組みを指します。また、「イーコマース(e-commerce)」はECと同義であり、特にWebサイトやアプリ上での取引全般を指す場面で使われます。発音をカタカナ表記した形で、日本では「いーこまーす」「いーしー」などとも呼ばれます。個人向け取引(BtoC)ではAmazonや楽天などの通販サイトが代表的で、企業間取引(BtoB)や個人間取引(CtoC)も広く行われています。実店舗でモノを売る場合、家賃や人件費など多くのコストがかかりますが、ECは24時間営業・店舗不要といった利便性により、近年急速に市場が拡大しており、製造業や卸売業でも部品・資材のオンライン調達が一般化しています。
物流の観点では、ECの普及によって少量・多頻度の配送が増加し、在庫管理・ラストワンマイル配送の効率化が重要な課題となっています。また、受注から出荷、返品処理までを一括して最適化する「EC物流」専用のWMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)の導入も進んでいます。製造・物流業でも、EC対応は不可欠な業務領域となりつつあります。