カーボンネガティブ

カーボンネガティブとは、人間の活動によって排出される温室効果ガス(主にCO2)よりも多くのCO2を大気中から除去する状態を指します。カーボンニュートラルが「排出量と吸収・除去量を差し引きゼロ」にすることを目指すのに対し、カーボンネガティブは実質的に排出を“マイナス”にする取り組みとなります。
実現手段としては、DACなどのCO2回収技術、森林の拡大、バイオマスの活用、土壌への炭素固定などが挙げられ、特に、工業活動やエネルギー利用からの排出が避けられない場面において、カーボンネガティブな取り組みは脱炭素社会の実現に不可欠とされています。
現在、カーボンネガティブを達成している企業やプロジェクトは一部に限られますが、2050年のネットゼロ目標を超えて、さらに積極的に地球温暖化を抑制する手段として世界的に注目が高まっています。