スループット

スループットとは、一定期間内に生産ラインやシステムが実際に処理・生産・出荷した数量を表す指標で、生産性や業務効率を評価する際に広く使われます。たとえば、「1時間で100個の製品を出荷できた」という場合、スループットは100個/時間となります。スループットは、設備の処理能力(キャパシティ)と異なり、実際の稼働状況やロス(停止時間や不良など)を反映した“実績値”です。そのため、生産や物流の現場では、改善活動の成果を測定する指標としても活用されます。
スループットを向上させるには、ボトルネック工程の改善、段取り替え時間の短縮、人員や設備の最適配置、従業員のスキル向上などが有効です。スループットの高い現場は、短納期・高効率・低コストを実現しやすく、競争力が高いといえます。