トータルピッキングとは、複数の注文分の商品をまとめて一括でピッキング(取り出し)し、その後に仕分けを行う方式です。作業者が注文単位ではなく、商品単位で棚からまとめて取り出すことで、ピッキング作業の効率を高めることができます。特に処理件数が多い現場や同一商品の注文が多い状況で有効です。
たとえば、A・B・Cという3件の注文に共通する商品Xを、一度に必要数量まとめてピッキングし、作業場に持ち帰ったあとにそれぞれの注文に仕分けるという流れになります。
メリット
- 移動回数の削減や作業時間の短縮につながる
デメリット
- 仕分け工程が別途必要となるため、人的ミスの可能性が高くなる
- 仕分けスペースの確保が必要
トータルピッキングは、バッチ処理や自動仕分けシステムと組み合わせることで、さらに効率的な物流オペレーションが実現できます。大量出荷に対応する現場では、重要なピッキング手法のひとつです。