段取り替え

段取り替えとは、製造現場で異なる製品を生産する際に、設備や治具、工具などを切り替える作業のことを指します。

段取り替えの主な作業の例は以下の通りです。

  • 治具・金型の交換:プレス機や射出成形機では、製品ごとに異なる金型を交換。
  • 工具や刃物の変更:切削加工や研削加工では、異なる材質や形状のワークに対応するため、工具を交換。
  • 機械の設定変更:NC工作機械やCNC装置では、プログラムの変更や加工条件の設定を調整。

また、段取り替えのメリットは以下が挙げられます。

  • 生産性向上:段取り時間を短縮することで、稼働時間を最大化。
  • コスト削減:作業時間の削減により、ムダを削減。
  • 品質の安定:適切な治具・工具の選定により、不良率を低減。

製造業において段取り替えの効率化は、生産性向上やコスト削減の鍵となり、競争力を高める重要な取り組みです。近年ではSMED(Single-Minute Exchange of Die:シングル段取り)と呼ばれる、段取り替えを10分以内に短縮するアプローチが行われています。これにより、生産の柔軟性が向上し、多品種少量生産に対応しやすくなります。