概要
製造ラインのスケジューリングでは、「曜日ごとに処理内容を変える」「特定の時間帯だけ作業を行う」といった柔軟な運用が求められる場面があります。たとえば、週初めの月曜日には特定の作業だけを行い、他の曜日は別の工程に対応する、といったケースです。
本記事では、assimeeを用いて、「作業の開始時間を制御するモデル」を作成し、特定の曜日・時間に応じた処理を行うラインの動作を再現する方法について解説します。この方法を応用することで、昼間勤務だけを想定したラインの負荷分析や、曜日別の作業計画を週単位で検証するなど、現実的な運用条件を取り入れたモデリングが可能になります。
モデル
今回のモデルでは以下のようになります。

1週間(月曜〜金曜)の作業スケジュールを再現しており、各曜日に対応する加工プロセスカードを用意し、曜日ごとに1日分の作業が実行される構成となっています。
シミュレーションは、月曜日の作業開始を起点に、5日間(合計120時間)を想定して実行します。各日ごとに8時間分の作業が行われるように制御されており、そのために作業開始の情報チケットを使って、加工の開始タイミングを調整しています。この仕組みにより、特定のタイミングで作業を開始し、必要な時間だけの加工を行うことが可能となり、日単位での作業スケジュールを柔軟に再現できるようになっています。
なお、水曜日には「検査工程」が設定されており、これは8時間のセット作業(人手による準備)の後に、12時間の自動検査工程が連続して稼働するという前提で合計20時間分の作業が行われます。
シミュレーション
モデルを作成したらシミュレーションを行います。今回は前述した通り120時間(分を時間に読み替えてください)でシミュレーションを行います。シミュレーション結果は以下の通りとなります。

今回のモデルでは各曜日に割り当てた作業を1つの品目と定義しているため、出力は1個となります。*次回の記事では1日分の作業を細かく定義するモデルを紹介します。
次にステータス推移で、各曜日の作業を確認してみましょう。

ステータス推移を見ると、想定した通りに月曜日から金曜日まで、作業開始時間が一定間隔となるように制御されていることがわかります。
このように、情報チケットを使って曜日ごとの作業時間や処理内容に応じた柔軟な制御を行うことで、現場の運用に即したモデルを assimee上で再現することが可能です。
まとめ
今回の記事では、作業の開始時間を制御する加工モデルをassimee上で作成し、曜日ごとの生産制御が可能な仕組みを構築しました。具体的には、情報をトリガーとして扱い、月曜日には月曜日分の作業だけを処理するような設定を行っています。このような仕組みは、昼勤のみの稼働を想定した1週間分のスケジュールの検証や、曜日別・時間帯別の制御が必要な工程の再現に非常に有効です。assimeeでは、情報も「品目」として取り扱えるため、条件付きの制御や外部トリガーを利用した柔軟なライン構築が可能です。これにより、より実践的かつ詳細なシミュレーションを通じて、現場での課題解決に直結するモデルを効率的に作成できます。
assimeeでは、実際の製造プロセスをモデル化し、シミュレーションすることで、プロセスの見える化や潜在的な課題の洗い出しを行うことができます。製造プロセスのデジタル化や課題解決でお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。