庫内物流とは、倉庫や物流センターの内部で行われるすべての物流作業の総称で、「入荷」「検品」「棚入れ」「保管」「ピッキング」「梱包」「出荷」といった工程を含みます。これらの作業は、外部との輸送（入出荷）に対する“内部の流れ”であり、商品のスムーズな取り扱いと正確な在庫管理を支える重要な機能です。庫内物流の効率が低いと、誤出荷や作業ミス、無駄な動線、在庫差異などのトラブルが発生しやすくなります。そのため、レイアウトの最適化やWMS（倉庫管理システム）、ピッキング方式の工夫、自動化機器（AGV・ソーター・AMRなど）の導入が重要視されます。
近年では、Eコマーズ（通信販売）の拡大や多頻度少量配送の増加により、庫内作業の負荷が増加しています。庫内物流を見直すことは、納期遵守、コスト削減、作業品質の向上といった成果に直結し、企業の競争力を左右します。
