かんばん方式とは、ジャストインタイム(JIT)生産の代表的な手法であり、後工程の必要なものを必要な時に必要な量だけ生産・供給することを目的とした情報伝達方式です。「かんばん」とは「看板」に由来しますが、実際にはカードやバーコード、電子データなどで情報をやりとりします。
基本的な仕組みは、後工程で部品が消費されると、消費分に対応するかんばんが前工程に返却され、それを受けた前工程が必要数だけ補充生産するという「引き取り」のサイクルです。
かんばん方式の効果は以下の通りです:
- 在庫削減:不要な在庫を持たず、資金の固定化を防止
- 生産の平準化:工程間のバランスがとれ、生産の安定化に寄与
- 現場の見える化:かんばんの流れが作業進捗や問題点を可視化
- 異常の早期発見:在庫過剰や遅れがかんばんの動きで発覚
トヨタ生産方式(TPS)で体系化され、現在では多くの製造業で採用されています。近年は「電子かんばん」やIoTデバイスと連動させたデジタルかんばんへの進化も進んでいます。
assimeeはかんばん方式に対応したシミュレーションを行うことができます。リードタイム短縮効果や在庫圧縮効果を仮想的に検証したり、供給遅延が発生した場合のボトルネック影響なども事前に評価することができます。