カーボンニュートラル
気候変動の抑制に向けて、世界各国は2015年に「パリ協定」を締結し、温室効果ガス(GHG)の削減に積極的に取り組んでいます。GHGの排出を減らし、持続可能な社会(SDGs)の実現を目指すことが、国際的な共通目標となっています。
日本政府も、2050年までにGHGの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を宣言し、2030年までに2013年比で47%の削減を目標に掲げています。この目標に向けて、再生可能エネルギーの導入促進、省エネルギーの徹底、カーボンクレジット制度の活用など、さまざまな政策が進められています。
こうした中、企業にもGHG削減への取り組みが求められており、大企業の約8割、中小企業の約6割がカーボンニュートラルに向けた施策に着手しています。今や多くの企業が高い関心を持ち、「計画から実行へ」とフェーズが進みつつあります。しかし、日本取引所グループの調査によると、約半数の企業が具体的な削減計画をまだ立てられていないのが現状です。今後は、各社が明確な目標と実行可能なロードマップを策定し、実効性のある取り組みを加速していくことが求められます。
GHGを削減するには
GHG排出量を減らすには以下のSTEPに基づいて進めていくことが必要だと考えます。
・STEP 0:知識 知識を得る
・STEP 1:見える化 排出量を可視化する
・STEP 2:特定 排出源を特定する
・STEP 3:計画 削減計画を立てる
・STEP 4:実行 計画を実行する
・STEP 1に戻る
排出量削減のためにはSTEP 1からSTEP 4のCNサイクルを繰り返す必要があります。

現在、レシートや電気使用量などの情報から見える化を実現するツールは多く提供されるようになり、CNサイクルの一歩目への障壁は数年前に比べて低くなってきました。一方で、特定から実行まで実現するための標準化された方法は確立されておらず、企業ごとにアプローチが異なっているのが実情です。
CNサイクルを動かし、削減活動を継続するには社内で自発的に削減策を立案するための体制を整えることが必要です。assimeeは、簡単にGHGの排出量をシミュレーションすることが出来るので、業務に含まれていなかった生産技術の方でも日常業務の延長でGHGの削減計画を立てることができるようになります。
assimee導入の効果
項目 | 導入前 | 導入後 |
---|---|---|
知識 | 計算式や活動量の定義などすべてを調査する必要がある | あらかじめ用意されているので調べる必要がない |
見える化/特定 | データに対してスコープ分け、カテゴリー分けの分析を行う必要がある | 数値を入力するだけで、スコープ分けされたプロセスごとの計算結果が得られる |
計画 | 表計算ソフトなどを使って排出量を予測する必要がある | 設定値を元にシミュレーションが行われ分析結果が得られる |
実行 | 予測に対して複数の実験を現実で行うことはできない | 設定値を変えることで逐次確認ができる |
属人化 | 専門知識や現場の知見に依存している | 誰でも同じような意思決定を行うことができる |
まとめ
カーボンニュートラルのための政策が地球規模で推進される中で、企業にもGHG排出量の削減が求められています。削減を成功させるには、CNサイクルを社内で自発的に回すための体制を整えることが必要です。排出量削減への取り組みの有無は社会的評価に繋がり、企業の存続を左右します。
GHG排出量削減の計画および実行を検討している方はぜひ導入をご検討ください。