製造

過不足のない部品の供給計画を考える

概要

生産現場では、1つの工程で複数の部品を使用するケースが非常に一般的です。たとえば製品の組立では、異なる部品が段階的に取り付けられ、それぞれ異なる処理時間や使用個数があります。このような工程では、各部品の供給量や供給タイミングがずれると生産に支障が出るため、供給バランスの調整が重要なポイントになります。
今回はassimeeを使って、部品A・B・Cの3種を使う組立工程を再現し、供給が適切に行われているかどうかを可視化する方法を解説します。

モデル

今回構築したassimeeモデルは下図の通りです。3種類の部品を使用して、1つの製品を組み立てる設計となっています。

このモデルでは以下のような前提で工程を再現しています。

部品供給条件(入荷サイクル)
部品入荷頻度入荷数
部品A60分毎12個
部品B60分毎24個
部品C60分毎48個

使用部品と取り付け条件
部品使用数処理時間
部品A1個3分
部品B2個2分
部品C4個4分

60分あたり12製品分の部品が揃う部品供給計画となっていますが、途中に搬送時間などがあるため、この計画で問題がないかを確認する必要があります。また、各部品は、段階的に工程へ供給され、部品A→部品B→部品Cの順で取り付けられ、完成品は12個単位(1ダース)でまとめて出荷されます。

シミュレーション結果

シミュレーションを1日(480分)を想定して実行します。シミュレーション結果は以下のとおりです。

これらの出力結果からは次のようなことが確認できます。

  • 部品A・B・Cそれぞれの供給が滞りなく行われており、工程に遅延が発生していない
  • 各部品の在庫が過不足なく回転しており、無駄な在庫やライン停止がない
  • 出荷も想定通り、12個単位で定期的に行われている

今回のラインに対する部品供給計画は問題ないことがわかります。

このようにassimeeが出力するステータス推移や在庫推移を確認することで、部品供給と加工スピードの整合性を視覚的に把握できる他、生産ラインのパラメーターが変更されたような場合、新しい生産ラインを立ち上げる場合でも、シミュレーションにより速やかに状況を確認して改善に繋げることができます。

まとめ

このようにassimeeを活用することで、複数の部品を使用する工程における供給バランスの検証や、部品数・供給頻度の設計の適正化を行うことができます。特に多品目を扱う組立ラインでは、一部の部品不足が全体の遅れを引き起こすことも多く、事前にこうしたシミュレーションを行うことは、現場の安定稼働と効率化に直結します。assimeeでは、部品ごとの搬送ルート、タイミング、在庫量の調整も柔軟に行えるため、より現場に即した検証や改善提案にも対応可能です。

assimeeでは、実際の製造プロセスをモデル化し、シミュレーションすることで、プロセスの見える化や潜在的な課題の洗い出しを行うことができます。製造プロセスのデジタル化や課題解決でお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。

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