生命保険契約モデル作成の解説

assimeeによるモデル作成方法やプロセスについてのより深い理解のため、この記事を読む前にモデル作成の基礎を解説している以下の記事を先にご覧いただくことをことをお勧めします。

ー概要ー

これまでassimeeの解説では物流ラインや製造ラインを取り上げてきましたが、今回の記事では生命保険の契約時の引受査定業務をサンプルにモデルを作成してみましょう。*サンプルモデルなので実際の業務とは異なる場合があります。

今回のモデルは以下のようになります。大きく分けて保険契約の申込書の環境査定を行う部分、健康診断書と健康状態告知書を使った医務査定の結果を行う部分、両者の結果から保険契約の是非を判定する部分から成っています。特筆する点として、プロセスより上流側のプロセスにパーツを戻す、フィードバック機能が使用されています。これについては使用時に解説を行います。
また、意図的に1つのプロセスの処理時間を長くすることで、ボトルネックをあらかじめ仕込んだモデルとします。これにより、assimeeを使ったボトルネックの発見のやり方やボトルネック解消(処理時間の変更)による効果についての解説も行います。

ーモデルの作成ー

今回はモデルが大きいため、環境査定、医務査定、医務査定の下流側とフィードバック、審査の4つの部分に分けてモデルを作成して行きます。フィードバックの部分は上流部分のモデルが作成されていることが必要なため、医務査定と審査のブロックの間で設定を行っていきます。

1.環境査定部分

上図のように書類ごとの処理の分岐から契約データの送信、機械や人による査定、査定結果の取り扱い部分から成ります。

入荷プロセス:
プロセス名を「000顧客」へ変更、詳細設定からパーツを3つ設定、

1つ目:入荷パーツ名を「契約申込書」、間隔を「15分」、個数を「1個」と設定
2つ目:入荷パーツ名を「健康診断書」、間隔を「15分」、個数を「1個」と設定
3つ目:入荷パーツ名を「健康状態告知書」、間隔を「15分」、個数を「1個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「001申し込み手続き」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、3つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として3つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス(環境査定):
プロセス名を「100契約リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス(医務査定):
プロセス名を「200健康診断書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス(医務査定):
プロセス名を「300健康状態告知書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:100契約リスト
・分岐条件:パーツ名が一致
・パーツ名:契約申込書
条件2:
・送り先:200健康診断書リスト
・分岐条件:パーツ名が一致
・パーツ名:健康診断書
条件3:
・送り先:300健康状態告知書リスト
・分岐条件:パーツ名が一致
・パーツ名:健康状態告知書

ー契約書処理ー

契約書の環境査定を行います。査定は自動査定と人的査定に割り振られ行われます。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「100契約リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

作業プロセス:
プロセス名を「101契約申込書データ送付」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「102契約申込書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「103環境査定:機械判定」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「104査定振分」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、2つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として2つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス(自動査定側):
プロセス名を「110自動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス(手動査定側):
プロセス名を「120手動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:110自動査定用リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:正常
条件2:
・送り先:120手動査定用リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:不良

ー「110自動査定用リスト」(自動査定側)側ー

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「110自動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「111環境査定:自動査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「契約申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「環境査定済契約申込書」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「112査定結果」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「113環境査定済契約申込書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

ー「120手動査定用リスト」(手動査定側)側ー

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「120手動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「121環境査定:人的査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「契約申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「環境査定済契約申込書」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「122査定結果」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

「122査定結果」後、「113環境査定済契約申込書リスト」へ合流

ー合流後ー

査定通過書類と再提出書類に分けて処理を行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「113環境査定済契約申込書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「114査定結果振分」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、2つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として2つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス(査定通過書類):
プロセス名を「130査定通過リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス(再提出書類):
プロセス名を「140再提出リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:130査定通過リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:正常
条件2:
・送り先:140再提出リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:不良

ー「130査定通過リスト」(査定通過書類)側ー

査定結果の処理を行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「130査定通過リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「131環境査定結果通知」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「環境査定済契約申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「環境査定結果」、個数を「1個」と設定

組立プロセス:
プロセス名を「400契約申請」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツを2つ設定、

1つ目:「環境査定結果」、個数を「1個」、
2つ目:「医務査定結果」、個数を「1個」、

出力パーツ名称を「契約書類」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「401契約審査」へ変更、不良品率を「20%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

ー「140再提出リスト」(再提出書類)側ー

再提出の為、「環境査定済契約申込書」を「契約申込書」へ変更します。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「140再提出リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「141再提出手続き」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「環境査定済契約申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「契約申込書」、個数を「1個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「142再提出」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定
フィードバック用で分岐条件は設定せず、接続先は「001申し込み手続き」で、後程設定

2.医務査定部分

上図のように「001申し込み手続き」から分岐した健康診断書と健康状態告知書の送信、機械や人による医務査定から成ります。査定結果の取り扱い部分はフィードバック部分と同時に次の節で取り扱います。

ー健康診断書処理側ー

健康診断書のスキャンを行った後、データの入力を行います。

今回、ボトルネックになり易い健康診断書のデータ入力を再現する加工プロセス「203データ入力」の処理時間を意図して長くし、最後に処理時間変更の効果を考察します。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「200健康診断書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

作業プロセス:
プロセス名を「201健康診断書コピー・郵送」へ変更、処理時間を「10分」、作業人数を「1人」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「202スキャナ入力」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「健康診断書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「健康診断書(画像)」、個数を「1個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「203データ入力」へ変更、処理時間を「20分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「健康診断書(画像)」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「健康診断書(データ)」、個数を「1個」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「204健康診断書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

組立プロセス:
プロセス名を「205医務査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツを2つ設定、

1つ目:「健康診断書(データ)」、個数を「1個」、
2つ目:「健康状態告知書」、個数を「1個」、

出力パーツ名称を「医務査定申込書」、個数を「1個」と設定

ー健康状態告知書処理側ー

健康状態告知書はデータ送信の処理を行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「300健康状態告知書リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

作業プロセス:
プロセス名を「301健康状態告知書データ送付」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「302健康状態告知リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

「205医務査定」へ接続し、合流。

ー合流後ー

健康診断書(データ)と健康状態告知書を合わせて医務査定を行います。医務査定も環境査定と同様に自動査定と人的査定に振り分けます。

組立プロセス(再掲):
プロセス名を「205医務査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツを2つ設定、

1つ目:「健康診断書(データ)」、個数を「1個」、
2つ目:「健康状態告知書」、個数を「1個」、

出力パーツ名称を「医務査定申込書」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「206医務査定:機械判定」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「207査定振分」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、2つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として2つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス(自動査定側):
プロセス名を「210自動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス(手動査定側):
プロセス名を「220手動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:210自動査定用リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:正常
条件2:
・送り先:220手動査定用リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:不良

ー「210自動査定用リスト」(自動査定側)側ー

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「210自動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「211医務査定:機械査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「医務査定申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「医務査定済申込書」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「212査定結果」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「213医療査定済リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

ー「230手動査定用リスト」(手動査定側)側ー

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「220手動査定用リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「221医務査定:人的査定」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「医務査定申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「医務査定済申込書」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「222査定結果」へ変更、不良品率を「30%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

「213医療査定済リスト」へ接続し合流

ー合流後ー

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「213医療査定済リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

以下は分岐プロセス「214査定結果振分」へ接続しますが、詳細は次の節で解説します。

3.医務査定部分の最下流(査定結果の取り扱い)部分の構築とフィードバックの設定

上図のように、「213医療査定済リスト」より先の査定結果の取り扱い部分とフィードバック部分を配置し設定します。査定結果は「230査定通過リスト」と「240再提出リスト」の2ルートに分岐し、それぞれフィードバックを利用して「230査定通過リスト」側は「400契約申請」へ、「240再提出リスト」側は「001申し込み手続き」へ接続します。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「213医療査定済リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「214査定結果振分」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、2つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として2つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス:
プロセス名を「230査定通過リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「240再提出リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:230査定通過リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:正常
条件2:
・送り先:240再提出リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:不良

ー「230査定通過リスト」側ー

査定結果の処理を行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「230査定通過リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「231医務査定結果通知」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「医務査定済申込書」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「医務査定結果」、個数を「1個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「232医務査定結果提出」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
フィードバック用で分岐条件は設定せず、接続先は「400契約申請」で後程設定

ー「240再提出リスト」側ー

再提出の処理の為、「医務査定済申込書」を「健康診断書」と「健康状態告知書」へ変更します。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「240再提出リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

分解プロセス:
プロセス名を「241再提出手続き」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「医務査定済申込書」、個数を「1個」、
出力パーツを2つ設定、

1つ目:名称を「健康診断書」、個数を「1個」と設定
2つ目:名称を「健康状態告知書」、個数を「1個」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「242再提出」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定
フィードバック用で分岐条件は設定しない

ーフィードバックの設定ー

今回のモデルでは以下の3つのフィードバックを設定する必要があります。

「142再提出」と「242再提出」:最上流の「001申し込み手続き」への接続
「232医務査定結果提出」:上流に位置している「400契約申請」への接続

ここでは「141再提出手続き」後の設定を例にフィードバックの設定方法を解説しつつ、設定しましょう。

まず、フィードバックを作りたい「141再提出手続き」の後に上図のように分岐プロセス「142再提出」を配置します。

次に、分岐プロセスの「+」ボタンを押すと、下流に配置するプロセスの一覧と共に「既プロセスに接続」ボタンが表示されるのでこれをクリックします。

ボタンを押すと、接続可能なプロセスの一覧が表示されます。この時他のプロセスと異なり、分岐プロセスでは上流側のプロセスを選択することが可能です。

上流側のプロセスを選択するとフィードバックを意味する点線矢印が設置され、上流側にパーツを流すことが可能になります。
ここでは「001申し込み手続き」を選択しパーツを最上流まで戻すことで、書類の再提出を実装しましょう。(重要)ただし、フィードバック元とフィードバック先の間で、加工や組立を行いパーツ名や状態を変更していてフィードバックしたパーツを再度処理する場合は、フィードバック先の時点でのパーツ名に戻す必要があります(本モデルでは「141再提出手続き」と「241再提出手続き」でパーツ名の再変更等の処理を行ってからフィードバックしています)。「400契約申請」への接続のようにフィードバック先で対象パーツ(材料)として使用する場合は特に他の操作を行う必要はありません。
*「142再提出」から下流側の既プロセスに接続した場合は通常の実線矢印となります。
*接続先を間違えた場合は分岐プロセスを一旦削除してください。

上記と同様に以下の2つのフィードバックも設定します。

「242再提出」:最上流の「001申し込み手続き」への接続
「232医務査定結果提出」:上流に位置している「400契約申請」への接続

4.審査部分

上図のように、「400契約申請」以降に査定書類の収集と契約審査、審査結果の提出部分のプロセスを配置し設定します。「402審査結果振分」で「410契約成立」と「420契約不成立」の2つのルートへ分岐します。「410契約成立」側に審査合格書類を分けて契約書を送付する処理、「420契約不成立」側は契約不成立の処理を行います。

組立プロセス(再掲):
プロセス名を「400契約申請」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツを2つ設定、
1つ目:「環境査定結果」、個数を「1個」、
2つ目:「医務査定結果」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「契約書類」、個数を「1個」と設定

検品プロセス:
プロセス名を「401契約審査」へ変更、不良品率を「20%」、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐プロセス:
プロセス名を「402審査結果振分」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

分岐条件:
詳細画面の「分岐条件」右側のマークをクリックして編集画面を立ち上げ、2つの置き場を送り先として配置し、以下の条件を追加

分岐先として2つの置き場プロセスを設置:

置き場プロセス:
プロセス名を「410契約成立リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

置き場プロセス:
プロセス名を「420契約不成立リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

条件1:
・送り先:410契約成立リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:正常
条件2:
・送り先:420契約不成立リスト
・分岐条件:パーツステータスが一致
・ステータス:不良

ー「410契約成立リスト」側ー

成立した契約書類の処理を行います。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「410契約成立リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「411契約成立」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「契約書類」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「成約済契約書」、個数を「1個」と設定

作業プロセス:
プロセス名を「412連絡」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定

出荷プロセス:
プロセス名を「413契約書送付」へ変更

ー「420不契約成立リスト」側ー

パーツ名を「審査落契約書」へ変更する処理を行います。これを行わないと結果表示で混同が起こる可能性があります。

置き場プロセス(再掲):
プロセス名を「420契約不成立リスト」へ変更、容量を「1000個」と設定

加工プロセス:
プロセス名を「421契約不成立」へ変更、処理時間を「1分」、作業人数を「1人」と設定、
対象パーツ名称を「契約書類」、個数を「1個」、
出力パーツ名称を「審査落契約書」、個数を「1個」と設定

出荷プロセス:
プロセス名を「422契約不成立」へ変更

以上を配置したらモデル名を「健康保険契約査定業務モデル」として保存します。

シミュレーション結果

今回はフィードバックを複数含むやや複雑なモデルとなりましたが、プロセスの配置と設定が行われていれば、以下のようなシミュレーション結果が表示されます。今回はシミュレーション時間は8時間に相当する480分としています。*検品プロセスでの不良品発生には乱数を使用しているため、シミュレーション結果が必ずしも下図とぴったり一致しないことに注意してください。

ここで「203データ入力」の処理時間(15分)を短くすることで、シミュレーション結果がどうなるかを見てみましょう。まず、環境査定と医務査定の2つの結果を使う「400契約申請」のアイテム数推移(下図)を見てみます。環境査定結果の数は医務査定の結果より多いことから、契約書類の数は医務査定の結果の数に依存すること(ボトルネック)、環境査定結果の処理能力は余っていることが分かります。

次に医務査定を構成する、健康診断書と健康状態告知書のアイテム数をそれぞれ「204健康診断書リスト」と「214健康状態告知書リスト」から調べ、どちらの処理がボトルネックになっているかを調べます。
*「400契約申請」の場合と異なり、組立プロセス「205医務査定」の前には置き場があります。この場合、組立処理に必要な分を毎回置き場へ取りに行く形で処理されるので、組立プロセスではなくその前に置かれている置き場のアイテム数を見に行く必要があります。

上図が健康診断書のアイテム数と健康状態告知書のアイテム数となります。これを見ると健康状態告知書の方が健康診断書より多く、健康診断書の処理がボトルネックになっていることが分かります。そこで、「203データ入力」の処理時間を15分から1分へ変更して再度シミュレーションを行い、差を見てみましょう。

上図が、再度シミュレーションを行った結果となります。ボトルネックになっていた健康診断書のデータ処理時間を変更したことで、480分で処理できる契約書の総数(成約済契約書+審査落契約書)が13から18まで増加したことが分かります。このようにassimeeでシミュレーションを行うことで、プロセスのボトルネックを見つけ対策を打つことで、全体の処理効率の向上を図ることができます。

シミュレーション結果の横軸(時間軸)のビニングの変更方法

上記のシミュレーション結果は横軸が60分刻みでの結果を表示していますが、今回のシミュレーション時間である8時間(480分)全体の結果の総計を見たい場合には以下の方法で横軸のビニングの変更が出来ます。

下図のようにモデル詳細タブから、「編集」ボタンを押すと、以下のように「シミュレーション時間の時間窓」という項目があります。標準では60分と設定されていますが、これを下図ように480分に変更してください。

変更後に「保存」ボタンを押して保存します。再度、「シミュレーション」タブに移動すると、以下のようなグラフが表示され、横軸が変更されたことが分かります。

ーまとめー

今回は生命保険の契約査定業務をサンプルにモデルを作成しました。このようにassimeeでは、プロセスカードの設定を工夫することで、物流ラインや製造ラインだけでなく様々なプロセスを対象にモデルを作成することができます。assimeeを使うことで、ボトルネックを発見し業務プロセスの効率化行うことや業務プロセスのDX化を手軽に何時でもどこでもPC上で行うことが可能になります。

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